はじめての妊娠記録:妊娠初期は嬉しさ半分、不安も半分

妊娠4週目

妊娠判明。2023年5月初旬のことでした。

妊娠検査薬はニューヨークでも使っていたものを日本へ持ち帰ったのでアメリカ仕様です。大きな左側の窓にクロス線が見えたら妊娠成立。見えてる!

超高齢のハイリスク、しかも初産であり、乳がんや婦人科系の既往歴もあり、流産と早産のリスクはとても高く妊娠継続は予断を許さない状態。でもこの時期にどんなに何かを気を付けていても、12週未満の早期流産は母体が原因ではなく、受精卵や胎児側の染色体異常、成長異常が原因で起こるため、ある程度はこれまで通り規則正しい生活を心がけながら、あまり不安になりすぎたり思い詰めたりしすぎないように、静かに淡々と過ごしていました。

また、川魚の産卵について「孵化には新鮮な水と空気が大切」と聞いたことがあるので、お腹に宿った命がしっかり成長してくれることに願いを込めて、これまで以上に深呼吸と水分補給を意識して行うようにしていました。

妊娠初期の時期を通してヨガプラクティスはあまり動きすぎず、椅子に座って上半身ストレッチをしたり、ヨガマットで簡単なリストラティブヨガをするなど、体に強い負荷をかけなくても、柔軟性や心身を穏やかに保てるように努めていました。

つわりの症状はまだ出ていない頃ですが、少し疲れやすく眠気も増していたので、無理をしないように、歩くスピードを若干遅めにしていたのを覚えています。

妊娠5〜9週目

つわりの症状を感じ始めたのはこの頃。食欲不振、料理をしたくない、すぐに満腹感を感じる、など。ムカムカとした軽い吐き気はあっても、嘔吐は全くなかったので、おそらくとても軽い方のつわりだったと思います。

食べたいもの、食べられるものを探すのが難しく、食べ物について考えるのが面倒に感じていました。

なお、空腹時に胸がムカムカする感じで、100%りんごジュースと市販のドライレモンをいつも用意しておき、ムカムカ解消に役立てていました。

妊娠によるホルモンのダイナミックな変化のため、体温が高めな状態が続き、夏に差し掛かっていたこともあり、気温も上がりつつ汗もかきやすい時期に、普段から肌が弱く炎症を起こしやすい体質なので、皮膚炎の赤み・痒みが胴回り、背中、脚、腕などに出ていました。

もともとアーユルヴェーダの観点から、ピッタ・ヴァータが乱れやすい体質だったことから、妊娠期間を通してよりピッタが増悪しやすい状態だったように思います。

8週目、つわりを感じながらも、初夏の空気の中を気持ちよく散歩して気分転換

何かにつけて感動しやすく、涙もろさがあり、感受性が高まってはいましたが、メンタル面は比較的安定していました。一方で、ハラハラドキドキするようなアクションドラマや映画、そして大好きだった料理番組は見たくなくなってしまいました。

海外のオーディション番組のような、頑張っている誰かの姿を応援するようなドキュメントものが1番ちょうど良く楽しめました。

9週目に区役所で母子手帳発行。

分娩を希望する総合病院の初診も終えて、実感がゆっくりと湧いてきていました。

妊娠10〜12週目

妊娠は免疫を弱めるようで、少しひどい鼻風邪を引いてしまったのがこの頃。耳鼻科に行くと、「まだ薬を内服できる週数ではないため、吸入器(ネブライザー)なら妊婦にもそれほど影響は大きくないから、それくらいかな、今できるのは」と吸入だけしてもらって、あとは薬には頼らずジンジャーティー(生姜のスライスを煮出して、その煎じたお湯を飲む。煮出した生姜スライスも食べる)でなんとか凌ぎました。

年に1回の乳がん検診は2017年の治療以来、再発することなく6年目をマークし、子宮頸がん検診も問題なくクリアして安心しました。

妊娠13〜15週目

胸のムカムカが収まりつつあり、食欲が通常に戻ってきたと感じるようになったのが13週目以降でした。食べたいもの、食べられそうなものが思い浮かぶようになり、食べる量も通常に近く、完食できるくらいにまで回復しました。

思考も、それまでなんだかボーッとしてしまうことが多かったのが、スッキリしてきました。

ただ、体調が安定してきたとはいえ、まだ流産や早産のリスクは続くため、周りへの報告時期についてはとても慎重になっていました。旦那さんとじっくり相談し、家族へは安定期となる5ヶ月目を迎えてから、そして友人たちにはもっと数週を経てからの報告、と決めました。

お腹が少しだけ膨らみを帯びてきたと感じたのもこの頃です。外出時はダボっとしたワンピースやチュニックなどを着てあまり締め付けないようにしていました。妊娠初期にマタニティウェアとして買い足したものは、ユニクロのマタニティレギンスと、少しカチッとしたマタニティパンツ、サイズを大きめに選んだショーツといったボトムスが主で、あとは持っているものでだいたい間に合いました。

体力維持のために、体調が安定している日は、下半身に働きかける簡単なヨガポーズも取り入れていきました。(壁を使ったダウンドッグや骨盤周りを緩やかに回したり、ウォーリアー1のポーズやランジのポーズをたっぷりの呼吸で、ただしあまり長くホールドしないように)

それ以外は、主に呼吸法(ブラーマリー呼吸)や瞑想・エネルギーワークをして、細胞へ働きかけたり思考をクリアに保てるような手法を続けていました。

家族が増える喜びは大きかったですが、4週に1回という間隔が長くあく妊婦健診と、まだそれほど大きくないお腹と、まだ全く胎動を感じなかったため、本当にちゃんとお腹の中で育ってくれているのかが不安でいっぱいの妊娠初期でした。